レンタカー落ちの中古車を購入することのメリットとデメリット~最新モデルが格安で買える?

20台ほど車が並ぶ中古車市場には、一般の人が普通に使っていたマイカー以外に、レンタカー落ちと呼ばれるクルマが流れてくる場合があります。

文字通りレンタカーとして利用されていたクルマが、お役御免となって中古車として売られているわけです。

はたしてこのレンタカー落ちの中古車を普通に購入しても特に問題ないのでしょうか?

また、レンタカー落ちの中古車を見分ける方法はあるのでしょうか?

ここでは、レンタカー落ち中古車の見分け方や購入することのメリット・デメリットなどについて考えてみたいと思います。
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レンタカー落ちの中古車をどうやって見分けるのか?

中古車販売店の展示場にレンタカー落ちのクルマがおいてあったとしても、外見を見ただけでは見分けがつきません。

ボディにレンタカー会社のロゴマークなどが書かれているわけではないので、見た目は普通の中古車とまったく同じです。

では、レンタカー落ちのクルマなのか一般の中古車なのかは、どこで見分けるのでしょうか?

プライスボードに記載がないかどうか確認をする

まず、中古車販売店の展示されているクルマのプライスボードを、よく目を凝らしてみて下さい。

プライスボードというのは、中古車のフロントウインドウのところに貼り付けられている値段やクルマに関するさまざまなデータが書かれたボードのことです。

レンタカー落ちの中古車であれば、プライスボードの使用歴のところにレンタカーとして使われたクルマであることが書かれているはずです。

関連記事:展示車両のプライスボードから読み取れる中古車の素性とは?

これは「自動車公正取引協議会」によって義務付けられていることですから、まともな中古車販売店であれば必ず表示をしているはずです。

しかし、あえてレンタカー落ちの中古車であることを隠して販売するような悪質な業者もいますので、その場合には別の方法で確認をするしかありません。

車検証でレンタカー落ちかどうかを確認する

プライスボードにレンタカー落ちの表示がなかったとしても、その中古車がレンタカー落ちかどうかを見分けることは可能です。

それは、車検の有効期間を調べてみればいいのです。

一般のクルマは新車登録から3年後に初めての車検をむかえ、その後2年ごとに車検を受けることになります。

しかし、レンタカーの場合はあくまでも「営業車」扱いとなりますので、新車登録から2年後に最初の車検をむかえ、その後は毎年1年ごとに車検を受ける必要があります。

つまり、トラックやライトバンなどと同じタイミングで車検を受ける必要があるのです。

そのため、2年落ちのクルマなのに車検がまったく残っていない、あるいは車検2年付きで販売されているという場合には、レンタカー落ちの可能性が高くなります。

マイカーとして使用されたクルマでれば、2年落ちのクルマには車検期間が1年ほど残っているのが普通だからです。

ちなみに、レンタカー落ちの中古車であっても、一般の人がマイカーとして購入した場合には、他の車と同じように2年に一度のタイミングで車検を受ければ大丈夫ですので、その点は勘違いしないでください。

整備手帳や保証書などで確認する

比較的年式の新しいレンタカー落ちの中古車であれば、車検の満了期間に違和感がありますので気がつくことができます。

しかし、年式が古くなってきてオーナーが何人も変わってしまったりすると、車検証を見ただけではレンタカー落ちかどうかの判断が難しくなります。

レンタカーとしての役目を終えたあとに乗用車として使われていた期間は普通に2年ごとに車検を受けているはずですし、中古車店で在庫になってしまって登録を抹消されていた期間があったりするからです。

そういった場合には、ダッシュボードに整備手帳(メンテナンスノート)や保証書が入っていないかどうかを確認するといいでしょう。

そういった書類には、新車登録時の所有者名やナンバープレートの番号が記入されているのが普通です。

もし、そこに記載されているナンバープレートの記号が「わ」で始まっている場合には、レンタカー落ちの中古車であると判断して間違いないでしょう。

確実にレンタカー落ちの判断をするには登録事項等証明書を見る

これまで紹介した方法でレンタカー落ちの中古車かどうかの判断ができない場合には、運輸支局に行って「登録事項等証明書」を発行してもらって、保存記録を確認すれば確実です。

登録事項等証明書の保存記録には、新車登録時から現在までのすべての登録番号(ナンバープレートの番号)が記載されています。

そのなかに1つでも「わ」の記号があれば、レンタカーとして過去に使われたことのあるクルマということになります。

基本的に登録事項証明書は誰でも発行してもらうことが可能です。

しかし、個人情報保護法が施行されてからは、発行のための手続きがより厳格になっています。

なぜなら、登録事項等証明書の保存記録には、過去のオーナーの住所や氏名などがすべて記載されているため、悪用される危険性があるからです。

参考:登録事項等証明書の発行手続き

レンタカー落ちの中古車を買うことのメリット

OKサインをする男性イラストそれでは、レンタカー落ちの中古車を買うことで、得られるメリットについて考えてみましょう。

レンタカー落ちのクルマの一番のメリットは、なんといっても普通の中古車にくらべて価格が安いという点があげられます。

一般の中古車のように、オートオークション経由で市場に流れてくるわけではなく、レンタカー会社から直接中古車販売業者に売却することが多いために、中間マージンの発生がなく、安くクルマを提供できることになります。

また、レンタカーとして不特定多数の人に使われていたということを嫌がる人もいるので、どうしても相場的には安くなりがちです。

レンタカー落ちのクルマのもう一つのメリットとして、車種が最新であることが多いという点があげられます。

レンタカーは通常2年から3年ほど使われたのちに手放されることが多いので、中古車市場に流れてきた時点では2年落ちか3年落ちということになります。

つまり、新車から2年~3年しか乗っていない最新の車種がレンタカー落ちとして、市場に流れてくるわけです。

たとえば、人気車種であるアルファードやヴェルファイアといったクルマは、中古車であっても2年落ち~3年落ちだとかなり高額です。

しかし、レンタカー落ちであれば、年式の割に走行距離は多めであったとしても、そういった人気車種の最新モデルを安く購入できるわけです。

このように最新車種の中古車を、通常よりも安い値段で買うことができるというのが、レンタカー落ち中古車の大きなメリットということがいえます。

なぜ2年から3年ごとに買い替えをされるのか?

そもそも、なぜレンタカーがたった2年~3年程度で売却されてしまうのでしょうか?

実は、レンタカーというのは一般の人が通勤やレジャーに使うマイカーにくらべて、走行距離が大きく伸びてしまいます。

レンタカーとして2年~3年ほど使用すると、地域にもよりますが走行距離は5万kmから10万kmにもなります。

10万kmを超えたクルマを借りたがらないお客も少なからずいるため、レンタカー会社では2年~3年のタイミングで買い替えをしてしまうことが多いのです。

2年~3年で買い替えることでつねに最新型のモデルを用意することができるため、レンタカー会社としては宣伝効果も期待できるわけです。

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メリットだけではなく当然デメリットもあります

困った顔をする男性イラストと吹き出し
もちろん、レンタカー落ちの中古車は

メリットばかりではなくデメリットもあります。

これからレンタカー落ちの中古車を購入する予定の人は、

このデメリットの部分をしっかりと

頭に入れておくようにしましょう。

年式の割には走行距離が大きく伸びてしまっている

やはり、レンタカー落ち中古車の一番のデメリットとしては、年式の割に走行距離がのびていることが多いという点があげられます。

レンタカーを借りる人はレジャー目的で長距離を走る人がいるので、どうしても過走行になりがちです。

レンタカーの場合、1年で2万kmから3万km走るのが一般的なので、2年落ちなのに4万km~6万kmも走行してしまっていることが多いです。

都市部のレンタカー会社だと、2年で7万km~8万kmを走ってしまうこともあります。

クルマの走行距離は1年あたり1万km程度が標準だとされていますので、レンタカー落ちのクルマというのは、年式に対してかなりの過走行ということになります。

レンタカーは不特定多数の人に使われたクルマです

レンタカー落ちの中古車のもう一つのデメリットとして、不特定多数の人に使用されているという点があげられます。

2年落ちの一般的な中古車であれば、ワンオーナーカーとして1人の人しか使用していないのが普通ですが、レンタカーの場合はおそらく数百人の人が使用した可能性があるわけです。

借りる人の中には、どうせ自分のクルマではないのだからという理由で、乱暴な運転する人もいるかも知れません。

どんな人がどんな乗り方をしたかが分からないという理由で、レンタカー落ちの中古車は絶対に購入したくないと考える人もいます。

逆に、そういった人がいるからこそ、レンタカー落ちのクルマは通常の中古車にくらべて安く売られているわけです。

つまり、レンタカー落ち中古車のメリットとデメリットは表裏一体ということがいえるわけです。

レンタカー落ちの中古車はメーカー保証の対象外です

クルマというのは、新車で購入してから3年~5年の間はメーカーの保証を受けることができます。

そのため、保証期間内に起きた不具合などは、基本的に無償で対処してくれます。

しかし、レンタカー落ちの中古車の場合は、メーカー保証の対象外になってしまうのです。

マイカーとしてではなく、あくまでも商用車として通常よりもハードな使われ方をするため、メーカーとしてもレンタカー落ちのクルマには保証をつけられないのだと思います。

最近の国産車は非常に壊れにくくなっていますので、3年~5年程度で故障するということは滅多にありませんが、それでもメーカー保証が受けられないという点を不安に感じる人にとっては大きなデメリットになるかも知れません。

レンタカー落ちはしっかりメンテナンスされているか?

<img src=レンタカー落ちのクルマはしっかりとメンテナンスをされていることが多いので、あまりメンテナンスをしない一般の人が使っていた中古車よりも、むしろ安心して購入できるという人もいます。

しかし、それは必ずしも真実ではないと思います。

実際にあるレンタカーチェーン店に勤務していた人の話だと、そのお店で扱っているレンタカーは新車で購入してから売却するまでの2年間に、一度もオイル交換をすることはないのだそうです。

オイルが不足したときだけ補充をして、買い替えをするまで4万kmほどをまったくオイル交換せずに走ってしまうのだそうです。

実際、いまの国産車であれば4万km程度であればオイル交換をまったくしなくても、壊れることはありません。

そのことは、以下の記事を読んでいただければ分かります。

もしオイル交換をしなかったら本当にクルマは壊れるのか?
       
実際にそのレンタカー店でも、オイル交換をしないことが原因でエンジンが壊れたことは一度もないそうです。

しかし、そうはいっても、2年間にわたって4万kmの距離を走るまで一度もオイル交換をせずに利用されていたクルマを、あえて買うというのはちょっと勇気がいるかも知れません。

すべてのレンタカー店がそういった方針で営業車を維持管理しているとは限りませんが、そういったレンタカー店もあるというのは事実のようです。

ですから、レンタカー落ちの中古車だから、メンテナンスが行き届いているはずだという思い込みはしない方がよさそうです。

個人が所有していた中古車であってもレンタカー落ちの中古車であっても、メンテナンスが行き届いている車両もあれば、そうでない車両もあると考えるのが自然です。

文:山沢 達也

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