車の査定ではここがチェックされる!~プロの中古車の評価方法

車の隣で話をする2人
あなたが車を売る際や下取りにだすときには、必ず査定というものを受けます。

そして、その査定の業務にあたっては、日本自動車査定協会が発行する「中古自動車査定士」が行うことになっています。

それでは、そういった査定のプロたちはあなたの車のどういったところを見て採点をしているのでしょうか?

彼らが実際の査定で行っているチェックポイントについてみていきましょう。

あなたの車を評価する査定表の見方

査定士が車のチェックをする際には、査定表というものを使います。そして、そこに車の評価を記載していくわけです。

そして、そこに記載された「評価点」というものによって、その車の価値が決められてしまいます。

評価点から判断できること

車は査定表の評価点によって、以下のような判断をされます。

●0点~R1・RA:事故車や修理履歴のある車
●1~2点:改造車や低品質の車(商品価値の少ない車両。粗悪車や災害車など)
●3~3.5点:要注意の車(大小の板金が必要・塗装や外部部品に問題がある)
●4~5点:中古車レベル(加修の必要が少ないか多少の加修で済むもの)
●6~S点:新古車レベル(ほぼ無傷、無修理で走行距離も少ないもの)

一般的に4.5点以上であれば、中古車として問題のない車と評価されるようです。

6点~S点は極上車という位置づけであり、かなりの高い評価になりますが、一般の中古車にこのような点数がつくことはまずありません。

ほぼ未使用車につけられる点数だと思っていただいていいでしょう。

一方、0点やR1、あるいはRAなどの評価の場合は、事故車ということになります。

身に覚えがないのに事故車あつかいにされる?

「自分は事故など起こした覚えはないのになぜ事故車という評価に?」

というケースもあるかもしれません。これはあなたが新車ではなく中古で購入した車の場合には十分にあり得ることです。

つまり前のオーナーが事故を起こしており、それと知らずにあなたが購入してしまったというケースです。

その車を販売した中古車店が事故車であったことに気が付かないということは考えにくいので、意図的に事故歴を隠してあなたに販売していた可能性があります。

こういった場合、あなたに全く落ち度はないのですが、残念ながら車の評価としては最低ランクになってしまいます。

また、査定表には走行距離を記入する欄もありますが、ここに距離数ではなく「?」や「*」などが書かれている場合は、メーター不正車両ということになります。

こちらも、あなた自身にまったく心当たりがなかったとしても、その車を中古車で購入した場合には、前のオーナーか業者のいずれかが不正行為を行った可能性が高いということになります。

中古車の10台に1台は事故車かメーター改ざん車

車のメーターそんな馬鹿なことがあるのか、と思われるかも知れませんが、実際に中古車市場に流通している車の10台に1台は事故車かメーターを改ざんした走行距離不明車だといわれています。

もしあなたが中古車を買う機会があったならば、その車を自分が売る立場になったときに「価値のない事故車」と判断されないためにも、そういった不正車両をしっかりと見抜く目を持っておく必要があるでしょう。

そのためには、実際に査定士たちが普段車のチェックをする際に使っているテクニックを身に着けるのが一番です。

参考記事:二重車検でメーター改ざん車を売る詐欺師の手口とは?

車の過去を見抜くプロのテクニック

プロの査定士たちは、その車が過去に事故を起こしていたり、メーターを改ざんしていたりしていないかを見抜くテクニックを持っています。

なぜなら、そういった不正車両を見抜くことが出来ずにうっかり高額で買い取ってしまった場合、それを販売することが出来ずに会社として大きな損失を被ることになるからです。

事故でフレームに損傷を受けた車はNG

車が事故車としての評価になってしまうのは、車の構造部分に問題がある場合です。

ボディーが多少痛んでいたり、過去に車をぶつけてドアやバンパーなどを交換したことがあったとしても、走行する際に影響がなければ何の問題もありません。

一方、過去に大きな事故を起こし、単なるへこみや傷だけではなくフレームにまで損傷を与えてしまった場合、車全体にひずみやゆがみが生じていることが多いものです。

こういった車の場合、まっすぐ走らなかったりハンドルが取られたりして、走行性能に何らかの支障が出ている可能性が高いのです。

このような状態の車を、いわゆる事故車と呼び、査定においてはほとんど価値のない車と判断されるわけです。

では、そういった事故によって車に生じたひずみやゆがみは、どのように見つければいいのでしょうか?

査定のプロはボディーの隙間に着目する

車のボディーはさまざまなパーツで構成されていますので、そのパーツとパーツの間に隙間が生じます。

実は、プロは査定の際にその隙間に着目するのです。

たとえば、ボンネットとフェンダーの隙間や、ヘッドランプとバンパーの隙間などです。

これらの隙間が均一であればなんの問題もありません。

しかし、過去の大きな事故を起こしてボディーにゆがみの生じている車の場合、どうしてもこれらの隙間が均一にならないのです。

徐々に隙間が広がっていったり、右のライトと左のライトの隙間でその大きさが違っていたりした場合は、要注意です。

また、同様にテールランプとバンパーやトランクの隙間、左右のドアとボディーの隙間などもチェックします。

これらの、さまざまな隙間をチェックしていくことで、かなりの確率で事故車を見抜くことが出来るでしょう。

メーター改ざんの過走行車を見抜くテクニック

事故車隠しとならんで、不正車両の代表格がメーター改ざんによる過走行車です。

これらの車を見抜くために、プロの査定士たちはどのようなテクニックを使っているのでしょか?

シートのへたり具合をチェックする

車のシートというのは長い間乗っていると、それなりにへたってくるものです。

車のシート5万キロしか走っていないことになっている車なのに、明らかにシートのへたり具合が激しい場合は、メーター改ざんを疑ってみる必要があります。

チェックのコツとしては、実際に運転席と助手席に座って乗り比べてみることです。

助手席というのは、運転席にくらべて人が座る機会が少ないはずですので、走行距離の多い車ほどそのへたり具合に差が出てくるものです。

座った瞬間にあきらかに運転席のへたり具合が分かるほどなのに、走行距離が3万キロや4万キロなどになっていた場合は、不正が行われている可能性が極めて高いといえます。

ハンドルやアクセルペダルの擦れで判断する

ハンドルがツルツルになるほど擦れているのに、走行距離が少ない車も明らかに疑わしいです。

車のハンドルハンドルは運転中つねに人が触れている部分なので、走行距離に応じてそれなりに擦れてくるものです。

同走行距離の他者と比較して、あきらかにハンドルが擦れている車はメーター改ざんの可能性が高いといえます。

また、ハンドルと同様にアクセルペダルもまた、走行中は常に人の足が乗っている部分なので、走行距離に応じてそれなりに擦れてくるものです。

走行距離が少ないのに、アクセルペダルがすり減っている車は、不正車両の可能性が高いと考えていいでしょう。

最近の車はほとんどがAT車となってしまいましたが、MT車が当たり前だった時代は、シフトノブの擦れ具合でもおおよその走行距離を判断できたものです。

同じ条件の車と比較してみるのが一番簡単

プロの査定士であれば、長年の経験からこれらの不自然な部分を敏感に感じとって、事故車やメーター改ざんなどの不正な車両を見つけ出します。

しかし、あなたが車をチェックするときに、毎日のように多くの車をチェックしているプロである彼らと同じようには出来ないでしょう。

その場合は、あなたがチェックする車と、同車種で同走行距離の車を比較してみることをおすすめします。

同じ走行距離なのに、片方の車は明らかに痛みがひどいということであれば、不正車両の可能性が高くなるわけです。

悪徳業者に騙されないために

プロの査定士が車をチェックする際のポイントについて、簡単に説明させていただきました。

あなた自身がこれらの知識をしっかりと身に着けておくことで、今後の車の売買におけるあらゆる場面で役に立つに違いありません。

そして、あなたや友人が中古車を購入するときなどに、これらの知識をしっかりと活用してみて下さい。

悪徳業者に不正車両を高額で買わされて、いざあなたが車を売るときに「まったく価値のない車」と判断されないようにしっかりと自己防衛しましょう。

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