同じ年式の中古車なのに販売価格はなぜこんなにも違うのか?

考える女性と3台のキューブ中古車の価値を判断する指標の1つに、新車登録からの年数の経過があります。

プレミアのついた一部の旧車を除いては、年式の古いものよりも新しいものの方が、価値が高いと判断されます。

しかし、実際に中古車を購入しようと思っていろいろと調べて行くと、同じ年式で同じ車種なのに、驚くほど車両価格に差があるケースもあります。

いったいなぜそのようなことが起こるのでしょうか?

クルマの年式というのは、中古車の価値を判断するための重要な指標といえないのでしょうか?

同じ2012年式ヴィッツなのに127万円の差が?

カーセンサーで売られている2012年式ヴィッツの車両本体価格を、実際に比較してみましょう。

2012年式の中古のヴィッツ460台中、一番高い車両は167万4000円、一番安いものは39万8000円となっています。

その差はなんと127万6000円です。

同じ年式のヴィッツなのに、ここまでの金額差が生じてしまうと、中古車の価値を判断するための指標として、素直に年式というものを信じていいものかどうか疑問になってしまうでしょう。

実際に、何が原因でここまでの金額の差になっているのか見ていきたいと思います。

・167万円のヴィッツのグレードは1.5 RS G’s

2012年式ヴィッツのなかで、167万4000円という、一番高車両本体価格になっているクルマを詳しくみてみましょう。

このヴィッツは、1.5 RS G’sというスポーツ仕様にメーカー純正のカスタマイズをされた、特別限定グレードになります。

そのため、新車時の車両本体価格も214万円と、ヴィッツのなかでは一番値段の高いグレードとなっています。

さらに寒冷地仕様となっていますので、数万円は車両本体価格にプラスになっているはずです。

しかし、そういった新車価格が高い上位グレードであることを考慮しても、2012年登録で5年落ちとなるヴィッツの価格が、167万4000円というのは高すぎのような気がします。

走行距離を見てみますと、2万2000kmとなっていますので、標準的な5年落ちのクルマの半分以下しか走っていないことになります。

やはり、この走行距離の部分が大きく価格に反映になっているような気がします。

年式もさることながら、やはり走行距離というのは中古車の評価に大きな影響を与えているようです。

・一番安い39万8000円のヴィッツはどんなクルマ?

ヴィッツの1.3 ジュエラそれでは、こんどは460台ある2012年式ヴィッツのなかで、一番安い39万8000円のものをみていきましょう。

こちらは、ヴィッツの1.3 ジュエラというグレードで、社外ナビやETCなども装着されている車両になります。

走行距離も4万6000kmと、5年落ちになるクルマとしては、ほぼ標準的な走行距離といえます。

新車時の車両本体価格が127万5000円のグレードとなりますので、さきほどの1.5 RS G’sの214万円と比較すると、新車の時点ですでに87万円の差があったことになります。

しかし、そういった新車価格の差を考慮しても、5年落ちで走行距離が4万6000kmのヴィッツの販売価格が39万8000円というのは、格安といえます。

「修復歴なし」となっていますから、決して事故車というわけではなさそうです。

実は、このヴィッツが割安に感じる背景には、カラクリがあったのです。

それは、諸経費が明らかに高いという点です。

車両本体価格39万8000円に対して、支払い総額が60万円となっています。

つまり、諸経費が20万2000円もかかっているのです。

数カ月間とはいえ車検が残っているクルマですので、購入時点では重量税や自賠責保険料もかからないはずですから、諸経費が20万円というのはどう考えても高いと思います。

この車両であれば、諸経費は普通に10万円以下になると思います。

実は、このように車両本体の価格を意図的に下げて割安感をアピールして、諸経費を盛ってその分を補うといった売り方をする業者がいるので注意が必要です。

参考記事:諸経費でボロ儲けしている悪徳中古車販売業者にご用心!
      
ただ、この車両に関しましては、走行距離が5万kmに満たない5年落ちのヴィッツですから、支払い総額の60万円で考えても割安感はあると思います。

2012年式プリウスの最高値と最安値を比較

こんどは、2012年式のプリウスでみていきましょう。

カーセンサーで検索をかけると、2012年式のプリウスは1125台登録されているようです。

その1125台のなかで、一番高い車両が248万4000円となっています。

それに対して、一番安い車両が55万9000円となっています。

同じ2012年式のプリウスの中古車なのに、なぜこれほどの価格差になってしまうのでしょうか?

・一番高い車両のグレードはやはりG’s

プリウスツーリングセレクション G's2012年式プリウスのなかで、一番高い車両を詳しくみていきましょう。

グレードは1.8 S ツーリングセレクション G’sとなっています。

先ほどのヴィッツもそうですが、やはりG’sというグレードは特別限定車ということもあり、中古車市場での相場が高くなる傾向にあるようです。

走行距離は4万9000kmですから、5年落ちということを考えると標準的といえるでしょう。

2012年式プリウスSツーリングセレクションG’sの新車のときの車両本体価格は284万円となっています。

それに対して今回の5年落ち車両の販売価格は、248万4000円となっています。

5年落ちにもかかわらず、新車のときの価格からわずか13%程度しか値落ちしていないことになりますので、これはちょっと驚きです。

やはり、希少価値の高い人気グレードは中古車となってもなかなか値下がりしないということなのでしょう。

ただこの車両に関しましては、まだ車検が残っているということもあり、諸経費はわずか6万2000円のみで、支払い総額で254万6000円となっています。

そういった部分では良心的な店であると判断できます。

・一番安い55万9000円のプリウスの詳細

次に1125台登録されている2012年式プリウスの中古車のなかで、55万9000円と車両価格が一番安かったプリウスについてみていきましょう。

人気のプリウスが、5年落ちにもかかわらず55万9000円などという値段で売られているからには、何らかの理由があるはずです。

グレードは1.8Sとなっていますので、新車のときの車両本体価格は232万円でした。

先ほどのG’sの値下がり率がわずか13%ほどであったにもかかわらず、こちらの値下がり率はなんと76%です。

普通に考えて、安すぎて怪しいと考えるべき値段です。

まず、このプリウスが安く売られている理由の1つに、10万7000kmという走行距離があります。

5年落ちのクルマとしては、かなり乗り込んだ状態といえ、標準の2倍ほど走っていることになります。

そして、もう1つ販売価格が大幅に安くなっている理由があります。

それは「修復歴あり」のクルマだということです。

つまり、過去に事故を起こして、構造部分にまで影響を与える損傷を受けたことのあるクルマであるということです。

「修復歴あり」のクルマだからといって、必ずしも走行中に不具合などが出るとは限りませんが、購入にあたってリスクがあることは間違いありません。

リスクがあるクルマをあえて買おうとする人は少数派となりますので、どうしても値段的には安くなってしまうわけです。

ちなみに、こちらのプリウスの支払い総額は75万1000円となっていますので、諸経費は19万2000円となっています。

車検が切れているようですので、購入時に新たに取得する必要がありますが、プリウスはエコカーですから税金などの法定費用はかなり安く済むはずです。

それを考えると、19万2000円という諸費用は高いような気がします。

車両本体を安く設定しているクルマは、どうしても諸経費の部分を高くする傾向にあるようです。

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